●2004年11月26日(金) ゲネプロ
   

 今日は朝の9時からゲネプロです。午後はプロオケは練習、一部の学生も講義やオケの練習、私達はマスタークラス、と皆スケジュールが詰まっているので、ゲネプロは午前中にしかできないからです。

 少し遅れて、920分頃に大学敷地内にある会場に到着したのですが、もうすでにセッティングも終り、大阪には来られなかった國家交響樂團首席の陳 奕秀氏が、1曲目に演奏するソロの曲を練習していました。この曲、短い曲ですが、内容のある、ヴィルトゥオーゾな曲で重音等の特殊効果も取り入れたなかなか面白い曲です。

  今日の会場は舞踏廳という、コンサート用ではなく舞踏学部の発表の場の中ホールです。この前、大阪に来られた作曲家の江 桂穎さんのご主人(建築家)の設計で、音響はややデッドでしたが、なかなか雰囲気のあるステージです。今、校内には新しいコンサート用ホール(800席くらい)がほぼ完成しており、ホール内を見学させてもらったのですが、正面にすばらしいパイプオルガンがあり、そのパイプオルガンも最終調整をしている所で、20053月にいよいよオープン予定と聞きました。

  間もなく全員合奏の最終練習が始まりました。このゲネプロも全員は揃いませんでしたが、打楽器の学生諸君も調子良く、パート内もお互い気心が知れてきてまとまりが出来、良い練習ができました。

 私達が今回演奏するカルテットの曲は滝本氏推薦で、ドイツ・バイエルン放送響の首席奏者だったあの有名なKolbingerが作ったハイドンの主題によるファゴット四重奏曲で、リズムやハーモニーにモダンな要素を取り入れた、Fgの良さが十二分に発揮できる曲です。

 もう1曲は倉橋氏が今回この台湾での演奏会の為にアレンジした日本のメロディPart1(村祭り・お江戸日本橋・木曽節・会津磐梯山)で、シンプルな中にも日本情緒がたっぷり詰まった曲で、特にこちらの年配の方々にはとても懐かしい感じがして、演奏会でもとても好感を持って受け入れられました。

 午前中いっぱいゲネプロ、昼食後休む暇もなく、学生さんを対象にマスタークラスを開きました。

 まず滝本氏がモーツァルトのFg協奏曲を原典版(ベーレンライター版)に基づいて演奏するに当たっての注意点を講義、(参考までに滝本氏曰く、この協奏曲の他、モーツアルトのピアノ五重奏曲、13番のグランパルティータは必ずベーレンライター版を使用すべきだと力説していました。)引き続きリードメイキングに移りました。リード工作の過程や仕上げの仕方等を説明すると、ここでもOb.の藤原氏が専門的なことを細かく通訳してくれたので、皆興味津々と聞き入っていました。

 予定の時間も残り少なくなったのですが、明日(11/27)に学生オケの演奏会でモーツァルトの協奏交響曲を演奏するので、学生ソリストのメンバーが第一楽章の前半部分を演奏してくれました。Fg.だけではなくどの楽器も皆レベルが高く、ほとんど手直しする必要もないぐらいでした。

 この後、特別に11歳の女の子がレッスンを希望し、ヴィヴァルディのd-mollの協奏曲を演奏してくれました。大阪に来た劉 澤文氏にレッスンを受けているそうですが、何とFg.を吹き始めてまだたったの一年、技術的にも難しいパッセージを見事に吹き、皆をびっくりさせたのでした。